歯を抜かずにできるこどもの矯正|福岡市南区の歯医者なら『パセオ野間大池歯科』へ

治療

歯を抜かずにできるこどもの矯正

2021.02.09

治療

みなさん歯科矯正というと、歯の1本1本に装置をつけて針金を通すマルチブラケットを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。この治療法では健康な歯を抜かないといけない事がほとんどです。しかし子供のうちから始める歯科矯正では健康な歯を抜かずに済むかもしれません。

今回は歯を抜かずに行う矯正について説明していきます。

 

なぜ矯正が必要になるのか

歯並びがガタガタしてしまう理由をご存知ですか?原因としては、”歯の大きさと顎の大きさの不調和”が考えられます。歯の大きさに対して顎の大きさが小さいと、歯が並ぶスペースが足りていないことになります。スペースが足りないと、歯が顎に収まることができずに歯並びがガタガタとなってしまいます。

 

こどものうちから始める矯正とは

子供のうちから始める歯科矯正(Ⅰ期治療)の最大のメリットは成長期の発育の力を応用できることです。大人になってから矯正を始めると、顎はもう成長してくれないので歯を抜くことで歯を並べるスペースを作ります。一方で、Ⅰ期治療では矯正力を加えることで子供の顎の成長を促して、顎を広げることができます。顎を広げることによって歯を並べるスペースを確保することができ、健康な歯を抜かなくても済むかもしれません。

 

床矯正(しょうきょうせい)

子供の歯科矯正で重点を置いているのが「歯が入るスペースを確保する」という点です。永久歯は乳歯よりもサイズが大きく、大臼歯が2本追加されてはえてくるので乳歯の歯のアーチよりも永久歯の歯のアーチの方が長くなります。もちろん、成長と共に頭部も顎もどんどんと大きくなります。ただ、最近の子供は顔も顎も小さく必要な永久歯の歯のアーチを納めるだけの長さが足りないことが多くなっています。床矯正はその永久歯のアーチの長さを確保するために使用します。狭くて細くなりがちな歯のアーチを左右に広げることができるのです。

 

床装置の仕組み

床矯正は舌側の歯茎をレジンと呼ばれるプラスチックの材料で覆い、そのプラスチックから太い針金が歯を引っかけるように唇側に伸びています。レジン真ん中に左右に分かれるように切れ込みがはいっています。ここに、ネジ回し式の装置がはめ込まれています。このネジを回すとレジンの中央の切れ込みは左右に広がり、レジンの中央には隙間ができます。こうして、歯のアーチを左右に広げる事ができるのです。

 

メリット

①虫歯になりにくい

お口の中に固定するものだと、装置と歯の間に食べ物が詰まったりプラーク(歯の汚れ)が溜まって虫歯のリスクが高くなってしまいます。しかし、床装置は取り外しが出来るので歯磨きをしっかりできますので、虫歯のリスクを下げることができるのです。

 

②抜歯を回避できる可能性が高い

100%歯を抜かなくて済むというわけではありません。しかし歯のアーチを広げて永久歯がはえるスペースを少しでも確保する事ができれば、健康な歯を抜くことを回避できる可能性が高くなります。

 

③矯正の費用を抑えることができる

床矯正によって歯が生えるスペースを確保することで、歯がきれいに並び成人矯正が必要ない可能性があります。成人矯正と比較すると、床矯正は安価なため費用を抑えられる可能性があります。

 

④好きなものを食べられる

歯の1本1本に装置を着けるワイヤー矯正は、装置が外れる可能性が高いので固い食べ物は避けなければなりません。また、装置にくっついてしまうガム、キャラメルのような粘着性のある食べ物は虫歯の原因にもなりますし、くっついた食べ物を取ろうとして装置が外れたり変形してしまいます。床装置は、食事やおやつ、歯磨きの時は装置を外すので固いお煎餅やお団子、キャラメルも気にせずに食べる事ができるのです。

 

デメリット

①違和感がある、喋りにくい

舌がある歯の内側にレジンがあるので、慣れるまで違和感があります。舌を動かすスペースが装置によって少なくなります。舌をうまく動かすことが出来ず、慣れるまで発音がしづらいです。

②細かな歯の移動は出来ない

床装置は、歯のアーチを広げるものであってそれぞれの歯を精密に意図した場所へ動かすことはできません。そのため、成人矯正が必要になる可能性もあります。

③使わないと効果が期待できない

装置の使用時間によって、効果に差が出てしまいます。取り外しができるため、使うのをさぼってしまうと装置が合わなくなったり後戻りしてしまう可能性が高いのです。成長期のタイミングでしっかりと使用すれば効果も大きいですが、使用していなければその大事な成長期のタイミングを逃してしまう事になります。

 

床装置は、顎の骨を広げる装置ではなく子供の成長期のを利用し、歯のアーチを広げて永久歯がはえてくるスペースを確保する装置です。気をつけていただきたいのは、床装置だけでは綺麗な歯並びは完成しない可能性が十分あるということです。歯並びまで綺麗にするためには大人の歯列矯正(Ⅱ期治療)も必要になります。しかし、虫歯になりにくく歯を抜く可能性を少なくし治療の幅も広げてくれるメリットがあります。

 

歯科矯正治療はタイミングがとても重要です。当医院には、矯正専門のドクターが在籍しておりますのでぜひ一度ご相談ください。

 

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