見た目にも矯正をしているかが分かりにくいです。またワイヤーで行う矯正だと、矯正装置がついていて歯磨きがしにくく虫歯になってしまったということが多いですが、マウスピース矯正は取り外して歯磨きを行うので虫歯になるリスクも低いです。
マウスピース矯正では、予め決められたゴールまで無駄の少ない動きで矯正を行うことが可能です。そのため通常のワイヤー矯正よりも、歯の動く量が少ないので歯への負担が少ないです。また、ワイヤー矯正では1ヶ月分の調整を一回で行います。そのため、治療後しばらく痛みも強いですが、マウスピース矯正では1週間に1回の交換で、力のかかり具合がワイヤー矯正に比べて1/4の力になるので、治療時の痛みもワイヤー矯正よりも少なくてすみます。
インビザラインは目立ちにくく、痛みの少ない理想的な矯正方法のように思えますが、対応できる症例は限られます。歯を大きく移動させることが苦手とされており、歯の数が元々少ない方や歯並びのがたつきが強く歯を何本か抜く必要のある方には向いていません。その場合はワイヤー矯正と併用することもあります。また、装着時間が短いと十分な効果が得られません。インビザラインは1日22時間以上、すなわち食事と歯磨き以外は常に装着しなければなりません。装着中に食事ができないだけでなく、飲み物にも制限があります。飲みものはマウスピース内に停滞してしまうため、ジュースは虫歯のリスクを高め、お茶やコーヒーは着色してしまいます。そのため装着時には水や炭酸水しか飲めません。
まず、カウンセリングシートに記入していただき、気になっている箇所やどのような仕上がりにしたいか、どのような治療方法を希望されるかなどをお伺いします。
問診に基づいて、おおよその矯正にかかる費用や治療期間、治療方法、開始時期などを説明いたします。
矯正用のレントゲンやCT、顔貌写真、噛み合わせ、顎関節などの検査や資料を撮らせていただきます。
3D光学スキャナーで歯の型をスキャンして、パソコン上でシュミレーションを行います。
精密検査に基づいて、どのような矯正治療が可能か説明を行います。
いくつかのパターンから選んでいただくことがほとんどですが、それぞれメリットやデメリットがありますので、それぞれの説明を詳しくしていきます。
選択された治療法に基づいて、装置の製作や発注を行います。
インビザラインの場合は、ほとんどのケースでアタッチメントという白色のプラスチック製の小さな突起を歯の表面につけていく処置が必要になります。
このアタッチメント設置後に出来上がってきたマウスピースをおよそ1週間ごとに交換していきます。
4~6週間に一度マウスピースの適合や歯の動きに問題がないか確認を行います。
シミュレーションから歯の動きにずれがあった場合やマウスピースの適合に問題がある場合は、歯並びをもう一度スキャンさせていただき、修正を行う場合もあります。
歯を動かし終わってからは、その歯のポジションを維持するために、歯の保定を行います。
この処置が不十分だと歯の後戻りが起こってしまいます。期間は歯を動かすのにかかった期間と同程度の期間が必要になります。この装置もマウスピース型の装置を使います。