歯を失ったとき、どの治療法を選んだらいいの?|福岡市南区の歯医者なら『パセオ野間大池歯科』へ

インプラント治療

歯を失ったとき、どの治療法を選んだらいいの?

2020.12.01

インプラント治療

むし歯や歯周病、事故などの外傷で歯を失ってしまった方にお話を伺うと、”歯を失っても生活に支障がないし、他の歯も残っているからそのままでいいのでは?”とおっしゃる方が多いです。特に奥歯を失った場合は見た目としても周りの人に気づかれることは少ないかと思います。しかし歯を失いそのまま放置してしまうと、口元の見た目の美しさを失うだけでなく、お口の中や全身にさまざまな悪い影響を及ぼしてしまうのです。今回は歯を失ってしまった場合の影響と歯を補う方法についてお話しいていきます。

失った歯を放置した場合の悪影響

歯を失ったまま放置してしまうと以下のような悪影響を及ぼします。

①失った歯の隣の歯が抜けたスペースに倒れてきたり、噛み合っていたはずの歯がスペースに伸びてくることで咬み合わせのバランスが悪くなります。

②噛み合わせが悪くなることで他の歯の負担が大きくなり、健康だった周囲の歯の寿命が短くなる可能性や顎の位置がずれることによる顎関節に症状が出る場合があります。

③噛み合わせの変化によって、姿勢の悪化や肩こりが出ることが報告されています。

④歯を失い歯槽骨が痩せてしまうことで、頬がコケたりほうれい線が深くなり年齢よりも見た目が老けてしまうことがあります。

歯を失ってすぐに周りの歯の移動は始まります。時間が経過するとともに歯が倒れてきたり、伸びてくることでスペースが狭くなり、いざそこに歯を作るときには部分矯正が必要になる場合があります。部分矯正が必要になり、”すぐに歯を作ればよかった。”という方も少なくありません。

治療法の種類

歯を失った場合の治療の選択肢としては、基本的にはブリッジ、入れ歯、インプラントといった3種類があります。それぞれのメリット・デメリットがありますので、1つずつ詳しく解説していきます。

 

ブリッジ

失ってしまった歯の両隣の歯を支えにして、ダミーの歯を橋のように架ける治療法です。1〜2本歯を失った場合に選択することが多いです。

メリット

・取り外しの必要がなく、違和感が少ない

・保険が適用されるため、比較的費用を抑える事ができる

・インプラントと比べると、治療の期間が短い

デメリット

・連結したかぶせ物を固定させるために、たとえ健康な歯でも両隣の歯を削る必要がある

・例えば3連続のブリッジの場合、3本分の噛む力が支えとなる両端の2本にかかってくるので、支えの歯が割れたり、持ちが悪くなるリスクがある

・ブリッジと歯ぐきの間の隙間の清掃はテクニックが必要であり、うまく清掃ができていない場合支えの歯がむし歯や歯周病になりやすい

・歯と歯の間のすき間から空気が抜ける事で発音がしにくくなる場合がある

 

部分入れ歯

入れ歯は一部あるいは全部の歯を失った場合に歯を補う取り外し式の治療法です。全ての歯がない場合は『総入れ歯』、部分的にない場合は『部分入れ歯』を入れます。

メリット

・ブリッジに比べると歯を削る量が少ない

・取り外し式のため清掃がしやすい

・保険適用が可能で、費用を抑える事ができる

デメリット

・金具が目立ち、見た目が気になることがある

・食事や話す時に揺らぐことがある

・毎日取り外して清掃するため煩わしい

・金具をかける歯には負担がかかるため、その歯が揺れることがある

 

インプラント

インプラントとは、歯を失ってしまった部分の顎の骨にチタン製の人工歯根を埋め、その上に人工の歯のかぶせ物をする治療のことをいいます。構造的にご自身の歯に一番近いものになっています。また、3つの治療方法の中でインプラントは、周りの健康な歯に最も負担をかけにくいのが特徴です。

メリット

・周りの健康な歯を削ることや他の歯への負担が増えることがない

・天然の歯に一番近い構造になっており、噛む力が3種類のうち一番強い

・定期的にメンテナンスを行うことで、長持ちする

デメリット

・保険適用外のため費用がかかる

・治療期間が長い

・全身疾患がある場合はインプラントができないことがある

・CTによる画像診断によっては追加で骨を作るオペが必要な場合がある

・天然歯よりも一層ケアが重要になる

 

以上3種類の治療法に加えて自家歯牙移植という選択肢もあるので紹介していきます。

 

自家歯牙移植

親知らずなど機能していない歯を、歯を失った部位に移植する治療法です。条件が揃えば人工物を入れることなく歯を作ることができます。移植する歯が健康であり、移植に適した形である必要があります。

◎メリット

・人工物を使わない

・周りの歯を削る必要がない

・基本的に保険適用

◎デメリット

・移植後長期的に予後を観察する必要がある

・移植した歯の神経の治療が必須(歯が完成していない若年者の場合必要ない場合もあります。)

・移植した歯が生着せず脱落する場合がある

・移植する歯が抜歯するときに、割れたり折れた場合移植ができなくなる

 

基本的な3種類の治療法に加えて、自家歯牙移植についても解説していきました。

歯を抜いてから時間が経過している場合、すぐにご連絡ください。状況によっては費用を抑えられる場合があります。また他院で抜かないと言われた歯があり、まだ抜いていない方の場合、歯を残せる可能性があります。当院ではなるべく歯を残す処置もありますのでお気軽にご相談ください。

 

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