インプラントできるのは何歳から何歳まで?適応年齢について|福岡市南区の歯医者なら『パセオ野間大池歯科』へ

インプラント治療

インプラントできるのは何歳から何歳まで?適応年齢について

2020.10.06

インプラント治療

 虫歯、歯周病、生まれつき永久歯がない、外傷や事故など様々な理由で歯を失う事があります。歯を失ってしまったスペースをそのままにしておくと、隣の歯がそのスペースに向かって倒れてきます。また、噛み合う相手を失った歯が伸びてきてしまい1本だけ頭を出している状態になってしまいます。この状態を長期間放置してしまうと噛み合わせ全体のバランスが崩れて、他の歯の持ちが悪くなり歯をさらに失ってしまうことに繋がります。これを防ぐために入れ歯やブリッジ、インプラントによって歯を作ることでスペースを確保して元の噛み合わせを維持しておくことが不可欠です。

 入れ歯やブリッジと違い周りの歯を削る必要がないインプラント治療ですが、年齢制限はあるのでしょうか。

何歳からインプラント治療はできるの?

 インプラント治療は成長が止まる20歳以降が良いとされています。ただ、「20歳過ぎたからインプラントできる!」というわけではなく、成長のスピードや成長が止まる時期には個人差があるのでそれに合わせた年齢ということになります。

なぜ成長が止まらないと出来ないのか

 「骨も柔らかいしキズの治りも早いから若い時の方が良いのでは?」 と思われるかもしれません。しかし成長が止まる前にインプラントを埋め込んでしまうと、顎の骨が成長して本来埋め込みたかった位置とズレが生じてしまいます。 その結果噛み合わせと歯並びが悪くなってしまう場合もあります。

他の歯に負担がかかる

 顎の成長によりインプラントの位置が移動することで、他の歯にあたってしまうことがあります。他の歯にあたり強い力がかかると、歯がグラグラしたり痛みが出たりします。このように他の健康の歯に悪影響を及ぼす恐れがあるのです。

 未成年者の方が歯を失ってしまった場合はまず入れ歯や仮歯でスペースと噛み合わせを維持していきます。そして成長が終了したことが確認できてからインプラント治療を行います。

インプラント治療は何歳まで大丈夫?

 インプラント治療において明確に何歳までなら可能という指標は存在しません。単に年齢だけで判断できないため、以下のことを考慮して総合的に判断する必要があります。

持病があるかどうか

 高齢になることで持病をお持ちの方が増えてきます。なかには手術ができない場合やインプラントの定着が期待できない病気もあります。

顎の骨の状態

 加齢とともに歯を支えている歯槽骨が薄くなったり高さがなくなってしまっていることがあります。もし歯槽骨の厚さや高さが不足している場合は、骨を増やす処置を追加で行い、骨が生着したらインプラントを埋め込む事ができる場合もあります。

体力

 インプラントを埋め込む手術と術後の消耗した体に耐えられるだけの体力があるかどうかもポイントになります。

術後のメンテナンス

 インプラントの成功のカギとなるのが術後のメンテナンスです。定期検診で歯科医院に通っていただくだけでなく、ご自宅での毎日のセルフケアが肝心です。天然歯と比較するとインプラントは感染に対する抵抗力が劣るため、より一層丁寧に歯磨きをしていただく必要があり、手の動き(ハンドリング)や認知機能が問題ないことが必要です。

 

以上に加えて入れ歯やブリッジといった他の選択肢と比較して、インプラント治療が本当に最善かどうかを十分話し合って決めていくことが大切です。

妊婦さんはインプラント治療が出来るのか

 インプラントの検査にレントゲン写真やCT撮影があります。お腹の赤ちゃんのことを考えると放射線被曝の影響を心配する方がほとんどだと思います。歯科用X線撮影は医科のものに比べると、被爆量が少なく胎児への影響はないと言えますが、可能な限り被曝量を減らすほうが良いと考えられます。

 また、インプラント治療には痛み止めや抗生剤、麻酔薬などの薬剤が必要不可欠であり、妊娠中では使用できないものがあります。以上の事をふまえると、産後に落ち着いてからインプラントの治療を受けられると良いでしょう。妊娠中に歯がない場所に関しては、仮歯を入れることで見た目とスペース確保を行います。

インプラント治療後に矯正治療は出来るのか

 インプラントが入っている歯列の矯正は出来ません。正確には、出来ないというよりインプラント体が動きません。これは矯正で歯が動くメカニズムが関与しているのです。

矯正で歯が動くメカニズム

 天然歯には歯根膜という組織が歯の根っこのまわりにあります。歯根膜は歯を支える歯槽骨と歯の間にあり、歯にかかる力を感じとる働きをしています。矯正治療で歯に力を加えると、歯根膜は縮んでいる箇所と伸びている箇所とができます。歯根膜は元の長さに戻りたいと脳に信号を送り、縮んでいる箇所には脳から「歯槽骨を溶かして!」というシグナルが送られて骨を溶かす細胞を作ります。一方、歯根膜が伸びている箇所には脳から「歯槽骨を作って!」というシグナルが送られて骨を作る細胞を作り出します。このように骨を吸収したり、逆に作ったりしながら歯は移動していくのです。

 しかしインプラントには歯根膜が存在しません。そのためインプラントを矯正の力で動かすことはできないのです。矯正とインプラント治療の両方をお考えの方は先に矯正治療を終わらせてからインプラントの治療に進んでいくと良いでしょう。