インプラントはどのくらい持つの?インプラントの寿命について|福岡市南区の歯医者なら『パセオ野間大池歯科』へ

インプラント治療

インプラントはどのくらい持つの?インプラントの寿命について

2020.10.03

インプラント治療

インプラント治療は歯周病や虫歯などによって歯を失った部分に、金属(チタン)を埋め込みその上に歯を作る治療法です。一度入れたら一生持つのか?と疑問に思われる方は多いと思います。 インプラント自体の材質はチタンであり劣化したり虫歯になることはありません。また上に被せるセラミックもほとんど劣化しません。 しかしインプラントが丈夫であってもインプラントの周りに感染が起こるとインプラントを支えている骨を溶かしてしまいます。 それによってインプラントがグラグラしてきて抜け落ちてしてしまうことがあります。

 

インプラント治療は個人差がありますが、10年間の生存率は90%以上と言われています。 入れ歯の寿命は平均5年、ブリッジは平均8年と言われているので、入れ歯やブリッジなどと比べるとインプラントは持ちが良いとされています。 しかしインプラントを10年以上維持するためには、定期的なメンテナンスとお家での徹底的なセルフケアが必要不可欠です。定期的なメンテナンスを怠ったりセルフケアが不十分である場合や、噛み合わせの関係や生活習慣などに問題がある場合は10年持たない可能性があります。

 

インプラントの寿命に影響する要因

インプラント周囲炎

天然歯を支える歯周組織に細菌感染が起きると歯周病になるように、インプラント周囲に細菌感染が生じると”インプラント周囲炎”になります。インプラント周囲炎はお口の中の不衛生により細菌感染が起こり、インプラントを支える顎の骨が吸収してしまうことでインプラントの脱落につながってしまいます。 天然歯の歯周病とインプラント周囲炎には大きな違いがあり、それはインプラント周囲には防御機構が少なく、自然治癒力が期待できないことです。またインプラント自体に神経は通っていないので、自覚症状が現れるのが遅く、気付いたときにはかなり骨吸収が進んでいる場合が多いです。インプラント周囲炎を防ぐためには日々の丁寧な歯磨き、定期的な歯科医院でのメンテナンスを行うことが必要です。

歯ぎしりや噛み合わせが悪い

歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合、歯やインプラントに体重以上の力がかかると言われています。その力がインプラントに持続的に加わることで、インプラントはかなりのダメージを受けて被せ物が割れたりインプラント自体が抜け落ちたりする原因になります。天然歯の周りにはクッションの役割をしてくれる歯根膜があり、歯に加わる力を和らげてくれます。しかしインプラントの周りには歯根膜がないため、強い力が加わると周りの骨に影響を与えてインプラント周囲炎を進行させてしまいます。 日常的に歯ぎしり食いしばりがある方はマウスピースを使用することで対処できる場合もあります。

喫煙

たばこに含まれるニコチンの血管収縮作用によって血流が阻害されてしまいます。血行が悪くなることで術後の傷の治りが遅れたり、インプラントが骨と結合しにくくなってしまい早期に脱落する危険性があります。また、免疫力が低下するのでインプラント周囲炎のリスクが高くなります。喫煙者は非喫煙者に対してインプラント周囲炎のリスクが2〜6倍高いと言われています。このように喫煙はインプラントの失敗に直接関わってくるためインプラントの術前術後の禁煙は必要不可欠です。

 

インプラントの長持ちさせるポイント

定期的にメンテナンスを行う

インプラント治療は被せものが入ったら終了ではなく、歯科医院で定期的にメンテナンスを受ける必要があります。メンテナンスではインプラント周囲のクリーニングやかみ合わせのチェックだけでなく、インプラントの異常の有無やX線写真による周囲骨の評価を行います。インプラントを使っていくうちに出てくる不具合があります。例えば、インプラントと被せものはネジで固定している場合が多いのですが、お口の中で使っていくうちに緩むことがあり、メンテナンスの際に締め直します。このように不具合や異常があった場合に早期に対応することが、インプラントを長く使っていただくことに繋がります。

セルフケア

インプラント周囲炎を防ぐには、毎日の歯磨きを正しく行うことがとても重要です。インプラント周囲炎の主な原因は清掃不良であり、インプラント周囲炎を予防するにはインプラントの周囲を清潔に保つ事が大切です。ヨーロッパの研究によると歯ブラシによる清掃だけではプラークの約50%しか除去できなかったという報告があり、歯間ブラシやデンタルフロスも使用していただく必要があります。歯磨きは人それぞれの癖があるため、磨き残しやすい部分を認識していただき患者さんに合った磨き方や清掃器具をアドバイスさせていただきます。

生活習慣の改善

日常の生活習慣もインプラントを長持ちさせることに大きく関わってきます。 どれだけ良い治療を行ったとしても、患者さんの協力なしではインプラント治療は成功しません。禁煙だけでなく食生活を改善することで免疫力が高まり、感染に対する抵抗性も高まります。生活習慣を改善することはインプラントを守るだけでなく、残っているご自身の歯も守ることにつながるのです。

 

インプラント治療をご希望の方は、当院の『インプラント治療』ページをご覧ください。

 

福岡市南区の歯医者 パセオ野間大池歯科

福岡県福岡市南区柳河内1丁目2-2
パセオ野間大池