口内炎が治らない、、、口腔癌(がん)かも?!|福岡市南区の歯医者なら『パセオ野間大池歯科』へ

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口内炎が治らない、、、口腔癌(がん)かも?!

2020.08.09

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口腔癌(こうくうがん)

著名人に舌癌(ぜつがん)が見つかったことからお口の中への関心が高まりました。 全ての癌の中でお口の中にできる口腔癌(こうくうがん)の割合は約6%程であり、とても少なく感じますが頭部に出来る癌の中では最も頻度が高くなります。他の癌と同様に命に関わる重大な疾患ですが口内炎と勘違いをして放置されてしまいがちです。お口は食べ物を噛んで飲み込んだり、声を出すなど人間が生きていくために大切な機能を担う器官です。大切なお口を癌から守る上で、癌について知ることがまず第一歩となります。では、どんな場所に癌ができるのでしょう。

舌にできる癌を舌癌(ぜつがん)と言います。口腔癌の中で発生する割合が一番高く、その割合は約60%と半分以上を占めています。舌の真ん中や先端に出来ることは稀で、舌縁部(ぜつえんぶ:舌のへり)に発症する事が多いのが舌癌の特徴です。女性よりも男性の方が2〜3倍なりやすく、中高年とくに50〜60代の方に発症する割合が多いですが20代や30代の若い世代の方にも発症する事があります。

-症状-

初期は無症状で痛みを伴わず、進行すると接触痛や鈍い痛みを感じるようになります。さらに進行すると舌が動かしにくくなります。見た目は表面がデコボコし、その周りが隆起した潰瘍(かいよう:内側にえぐれた感じ)と呼ばれる状態になり、出血することが多くなります。この潰瘍の周りは硬くなっていることが多いです。舌癌はただの口内炎と勘違いすることが多いため放置してしまいがちです。大抵の口内炎は1週間程度で治ることが多いですが、2週間以上経っても治らないものは異常である可能性が高いので一度受診しましょう。また舌癌はリンパ節へと転移しやすい病気であり、とくに顎の下や首元のリンパ節が腫れてしこりができることがあります。舌癌の治療法としては癌の大きさに応じて舌の一部分あるいは全部を切除して、失われた部分を軟組織を移植することで再建する場合があります。

歯肉

歯茎にできる癌を歯肉癌(しにくがん)といい、40〜50歳以上の方がなりやすいと言われています。場所は上顎よりも下顎に多く、とくに奥歯の歯茎にできる事が多いです。口腔癌の中で舌癌に続いて2番目に多く見られ、口腔癌全体の2.5割を占めていると言われています。

-症状-

初期の段階では歯茎の腫れや出血が見られ、噛んだときに歯の痛みを感じたり歯の動揺を伴います。 症状としては重度の歯周病と似ています。下顎の歯肉癌が進行した場合は、神経付近まで浸潤したことによる下唇がしびれたようなピリピリする症状や感覚が鈍くなる症状が出ることがあります。見た目は舌癌と似ており、出血しやすい潰瘍という状態でその周囲が硬くなります。顎の下や首元のリンパ節も腫れたりしこりが触れたりします。ひどくなると顎の骨までも破壊してしまうことがあるので早めの治療が必要です。顎骨を侵害しやすいので早期の場合でも手術で顎骨の一部を除去する必要があります。この場合、同じ箇所の歯も一緒に失うことになります。顎骨の多くを切り取ることで骨の連続性が失われ顔貌が変わってしまうため、金属プレートや他の部位の骨を移植することで再建する必要があります。

口腔底

下顎の舌側の歯茎と舌との間のことを口腔底(こうくうてい)といいます。その口腔底にできる癌を口腔底癌(こうくうていがん)とよびます。 口腔底の真ん中にできることが多いですが奥歯辺りにできた場合、深部に進行しやすいと言われています。また顎の下と首元のリンパ節に転移しやすく、発見時にすでに転移していることがあります。舌に隠れて普段は見えないため、知らない間に進行していることが多く注意が必要です。

-症状-

初期症状は、口内炎のようなただれの周囲に硬いしこりのようなものを持っていることが多いです。進行すると舌が動かしにくくなったり、唾液が出にくくなります。

頬粘膜

頬っぺたの内側にできる癌を頬粘膜癌(きょうねんまくがん)といいます。 上下の奥歯が噛み合うあたりに触れている頬粘膜や口角(こうかく:唇の端の部分)のすぐ内側にできやすい癌です。進行すると顎の下のリンパ節に転移する恐れが出てきます。

-症状-

初期症状は、小さな潰瘍やただれができたり硬くなる場合や腫れを伴うことがあります。進行すると、口が開けずらくなる開口障害を引き起こしたりリンパ節に転移することもあるため首元のリンパ節が腫れることがあります。

硬口蓋

お口の天井部分で舌で触れると硬いところを口蓋(こうがい)とよびます。硬いところを硬口蓋(こうこうがい)、もっと奥の喉近くの柔らかいところを軟口蓋(なんこうがい)とよびます。硬口蓋にできる癌が硬口蓋癌(こうこうがいがん)です。口蓋の上には鼻腔(びくう:鼻の奥)があり、進行すると骨を破壊して鼻腔まで浸潤することもあります。上顎にある正常な骨の盛り上がり(口蓋隆起)だと思い放置されてしまうこともあるので注意が必要です。

-症状-

初期症状では表面が凸凹した潰瘍を伴い、骨へ浸潤しやすいので進行度合いによっては上顎の骨を部分的にあるいは全部切除することになります。手術後に歯が失われた部分には特殊な入れ歯(顎義歯)を作製することで機能の回復を図ります。

唇にできる癌を口唇(こうしんがん)とよびます。口腔癌の中では、発症する数がとても少ない癌です。上唇、下唇にできるだけでなく唇の内側にもできることがあります。

-症状-

硬いしこりや口内炎のようなただれができたり、イボのような乳頭状のできものが見られます。

 

口腔癌の原因

口腔癌は様々な要因が組み合わさることで発生すると言われており、特定の原因を見つけ出すことは困難です。しかし以下のような要因が考えられます。

・喫煙

・飲酒

・口腔内の不衛生

・合わない被せものや詰め物による慢性的な刺激

・適合が悪い入れ歯

・むし歯の放置

口腔癌は、肺癌や胃癌といった体の中にできる癌とは違い自分の目で確認も出来ますし触れることも可能です。日頃からご自分のお口の中に異変がないかチェックしていただくのと合わせて、歯科医院での定期検診を受けられると安心です。少しでも異常が見られたり不安な場合はご連絡していただくと早期発見・早期治療に繋がります。