歯並びの悩み①~子どもから始める小児矯正について~|福岡市南区の歯医者なら『パセオ野間大池歯科』へ

矯正歯科

歯並びの悩み①~子どもから始める小児矯正について~

2020.03.30

矯正歯科

不正咬合とは、噛み合わせが悪い、歯並びが悪い、顎の位置が正常な位置ではないなどのことを言います。
不正咬合だと、見た目が悪いだけではなく、歯磨きがしづらいため、汚れがたまってしまい、その結果虫歯や歯周病のリスクが高くなります。不正咬合にもさまざまな種類があり、年齢や病状によって治療法も変わってきます。

不正咬合の種類

叢生(そうせい)

歯が凸凹やねじれたりして生えている歯並びの問題で1番多いケースです。犬歯が飛び出ている「八重歯」も叢生に当たります。顎に対して歯が大きい、または顎が小さい事で歯が並びきれないことが原因です。歯が凸凹で重なり合う所が多く、きれいに磨くのが難しく、汚れがたまりやすくなるため、虫歯や歯周病になりやすくなります。

上顎前突(じょうがくぜんとつ)

上の歯が前に出ている状態です。「出っ歯」とも言われています。上顎前突には上の歯が傾斜している「歯が原因の場合」と、上の顎が前に飛び出ていたり、下の顎が引っ込んでいたりする「顎が原因の場合」の2種類に分けられます。
上顎前突の方は口が閉じにくく、開きがちになるので、ドライマウス(口腔乾燥症)になりやすいです。

開咬(かいこう)

奥歯で噛み合わせても、前歯は噛み合わず、常に上下の前歯が開いている状態です。
指しゃぶり、舌癖、口呼吸、遺伝による顔の骨格などが原因とされています。口が閉じにくく、口が開きがちになるので、ドライマウス(口腔乾燥症)になりやすいです。前歯で噛めないので、奥歯への負担が大きくなり、発音もしにくくなります。
また、論文によると噛み合わせが「開咬」の場合、8020(80歳で歯が20本以上残っていること)を達成できた人は0%というデータがでています。

下顎前突(かがくぜんとつ)

下顎の前歯または全体が上顎より前に出ていて、噛み合わせの上下が逆になっている状態です。いわゆる「受け口」です。反対咬合には下の顎のバランスで起きる「骨が原因の場合」と、下の前歯が前に出ていたり、上の前歯が後ろに傾いていたりする「歯が原因の場合」の2種類に分けられます。原因は遺伝や顎の発達のバランス、口腔習癖とされています。

 

歯科矯正治療の種類

歯科矯正を行う年齢や不正咬合の種類を診査診断してから、使用する装置の種類や治療期間が決まります。

 

1期治療

だいたい6,7歳の6歳永久歯が生え始めてから、乳歯の交換期までの間に行う治療で、成人矯正との最大の違いは顎の成長期の発育を利用していくことができます。1期治療でのゴールは、「歯並びの美しさ」ではなく、「顎と歯の並び、噛み合わせの調和」です。
顎の骨の成長を促したり、抑制させることで不正咬合の治療と過成長・劣成長の予防を行うことが出来ます。

 

顎内装置

いくつかございますので今回は2つご紹介します。

①急速拡大装置
上顎に固定し、左右に拡大する装置です。そもそも骨は骨同士がくっ付き合っています。上顎には骨の接合部があるので、装置を用いてその接合部を拡げていきます。骨は隙間の空いたスペースを補おうと骨はまたくっ付き合おうと骨を作ります(骨添加)。上顎を急速に拡大することが出来ます。
・メリットとデメリット
確実に劣成長である上顎を広げることができます。デメリットは、固定式なので歯磨きが難しくむし歯になりやすい面があります。

②リンガルアーチ
固定式の装置です。上顎や下顎の内側に針金が付いたワイヤーを固定して歯並びの拡大や1歯だけ外に押し出すこともできます。
・メリットとデメリット
固定式なので力の作用時間が長く歯が動きやすいです。デメリットは固定式なので歯磨きが難しくむし歯になりやすい面があります。

顎外装置

上顎前突や下顎前突の治療に使用します。口の中でなく、頭や首を固定源にして顎を引っ張り出したり成長を抑制させたりする装置です。家にいる時・寝る時に使用します。
・メリットとデメリット
大きな力を加えることができるので使用時間が長ければ長いほど効果が期待できます。デメリットは、夜間の使用の難しさ、使用時間の管理が難しい等があります。

 

小児用マスピース矯正装置「プレオルソ」

取り外し式のマウスピース型の装置です。不正咬合の種類によって形が違います。大きな特徴として装置をいれることにより、「舌の力」「頬の力」「歯並びと噛み合わせ」のバランスを整えることにより、歯の位置、顎の成長の他、悪い口腔習癖などを改善していくことができます。最初の1カ月は日中1時間、その後は寝る時に口の中に入れておきます。
不正咬合の原因の1つに、舌を前に出してしまう、飲み込むときに無駄に頬の力が入りすぎてしまうなどの歯並びへの悪い癖があります。
日中1時間、装置を口の中に入れておくと舌の正しい位置を覚えたり頬の無駄な力を排除するトレーニングを行うことが出来ます。(=筋機能訓練)そうすることで歯並びへの影響を防ぎ、正しい口腔周囲筋の使い方を覚えることができます。プレオルソでは筋機能訓練との併用をおすすめしております。
・メリットとデメリット
取り外しが出来るので歯磨きがいつも通りできるのがメリットです。しかし、使用時間の管理を患者さんに委ねることになるため、使用時間をきちんと守ってもらわないと、歯が動きません。患者さんの協力がとても大切です。

 

 

以上が、小児に行う1期治療です。
次回は、永久歯が生えそろってから行う2期治療についてご紹介します。

小児矯正治療をご希望の方は、当院の『小児矯正』ページをご覧ください。

 

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