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むし歯治療

口が臭い!?原因と対策について

2020.01.01

むし歯治療

 話している相手の口臭が気になったことありますよね?ご自身の口臭についてはどうでしょうか?なかなか自分の口臭がくさいかどうかを判断するのは難しいのではないでしょうか。外国人の方は、日本に来ると日本人の口臭に驚くと言われます。今回は口臭についてお話ししていこうと思います。

自身の口臭について

 人の口臭はわかりますが、自分自身の口臭は、なかなか自覚できないものです。家族に指摘された時にはっと気づかれる患者さんも多いです。なぜ、自分の口臭は自覚しにくいのでしょうか。それは、人の体の構造で、口と鼻がつながっていることに起因します。つまり、自分の口の臭いは常に自分の鼻にさらされています。ヒトの鼻は、「臭い」に対してすぐ慣れるようにできており、これを順応と言います。かなり強い臭いでなければ、人間の鼻は2、3分で臭いに慣れてしまうとも言われています。さらに嗅ぎ慣れている臭いであれば、順応が早いとも言われていますので、自分の口臭はいわば、生まれてから一番嗅いでいる臭いと言えるかもしれません。このような理由から自分の口臭は気がつきにくいと考えられます。

 

口臭のセルフチェック

 では、どのようにして自分の口臭をチェックしていくか。その方法をご紹介します。
①コップやビニール袋に息を吹き込み、それを嗅ぐ方法。臭いのついていないものを使用しましょう。
②舌の上や、歯と歯茎の間の唾液を指で拭って、それを嗅ぐ方法。
③フロスや歯間ブラシを歯と歯の間に通してから、それを嗅ぐ方法。
④市販の口臭チェッカーを使用する方法。
①、②は簡単な方法ですが、それでもわかりにくい方は、③がオススメです。④は歯科医院に置いてある口臭チェッカーよりも精度は低いですが、客観的に評価してくれるので、自分で臭いを判断するのに自信がない方にはオススメです。

口臭の原因

 原因は1つではなくいくつか考えられます。

生理的口臭

 起床時、空腹時、緊張している時は唾液の分泌が少なくなり、口の中が乾燥する事で口臭が強くなります。女性の場合は月経の前後にホルモンバランスが崩れる事で口臭を感じることもあります。ただこれは一時的なもので、誰にでもあるにおいです。

病的口臭

・全身疾患

 耳鼻咽喉、呼吸器疾患、消化器疾患、糖尿病などは口臭の原因になる場合もあります。

・口腔内の問題

 病的口臭の中でも9割以上は口腔内に原因があるとされています。 歯周病、虫歯、口腔内清掃不良(歯垢・歯石・舌苔)、不良補綴物、唾液の分泌の減少、義歯の清掃不良などが考えられます。

食べ物、嗜好品由来の口臭

 ニンニク、お酒、タバコなどのにおいが強い食べ物が原因で一時的に口臭が強くなります。

ストレス

ストレスを感じると、唾液の分泌が減少し、口臭の原因になります。

口腔乾燥症(ドライマウス)

唾液の分泌が減少し、口の中が乾燥している状態のことをいいます。正常であれば、1日1ℓ〜1.5ℓ前後は唾液が分泌されます。唾液にはさまざまな働きがあります。

・殺菌作用:口の中の細菌の繁殖を防ぐ。

・緩衝作用:口の中を中性に保つ。

・再石灰化作用:溶け出した歯の成分を取り戻す。

・自浄作用:口の中の汚れを洗い流す。

・潤滑作用:唾液をカバーして潤いを持たせることで、嚥下や発音をしやすくする。

・消化作用:アミラーゼによる消化を助ける。

・粘膜保護作用:歯の表面に膜を作り、細菌から守る。 常に口の中が乾燥している状態だと、唾液の重要な働きが果たせなくなり、細菌が繁殖し、においの原因になります。

心理的口臭

 自分の口臭が強いと思い込んでしまう場合もあります。口臭が気になる場合は、歯科医院で客観的な評価をしてもらいましょう。

セルフケア

・口臭を改善するには口腔内を清潔、健康にすることが一番の近道です。 毎日のセルフケアで、最低でも1日2回丁寧なブラッシングや、フロスを通すなど、口臭の原因である食べかすや口の中の細菌を減らしましょう。

・入れ歯を入れている方は、入れ歯をしっかり磨いて、入れ歯洗浄剤も使うようにしましょう。

・マウスウォッシュは一時的には改善するので、生理的口臭や食べ物由来の口臭であれば、改善が可能ですが、慢性的な口臭の場合は、口の中に問題がある可能性がありますので、一度歯医者を受診することをお勧めします。

・唾液が少ない方は、シュガーレスガムを噛むことも有効です。ガムを噛むことで唾液の分泌が促されます。また、食事の時によく噛んで食べることも唾液の分泌を増やすのに有効と言われています。

・お酒やジュースなどを控え、水分補給をしっかりしましょう。

・喫煙や飲酒、ニンニクの多く入っている料理、コーヒーなど、口臭の原因となる食習慣をなるべくなくしましょう。

治療

口臭の対策としては、歯周病と虫歯の治療も効果的です。歯周病や虫歯になることで汚れが口に溜まりやすくなるのと同時に、臭いの原因菌の数も増えるため、口臭が強くなります。また、古い銀歯やプラスチックなども、下に虫歯ができていたり、歯と銀歯の隙間が大きくなり、そこに汚れが溜まって口臭の原因となりますので、治療してから10年以上経過しているものは、歯科医院で一度チェックしてもらいましょう。

口臭は体の不調を表すサインにもなるので、口臭が気になる方は原因を調べて、治療が必要な場合は早めに医療機関を受診しましょう。また、口臭は相手の印象を大きく左右するとも言われています。口臭をなくして、健康になると同時に周囲の人からの印象もアップさせましょう。

 

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