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顎関節症って何?

2019.12.16

その他

 皆さんは口を開ける時に顎が痛くなったり、口を大きく開けるとカクカク音が鳴ったり、口が閉じられなくなったりした事はありませんか?そういう症状が気になってある方はもしかしたら、「顎関節症」かもしれません。顎関節症は歯科の三大疾患の一つと言われるくらい、多くの方がかかっている疾患です。

顎関節症の主な症状

・口を開けると痛い。(開口時痛)

・口が開かないor開けにくい。(開口障害)

・口を開けると音がする。(関節雑音)

顎関節症の多い年代

男性より女性が多いとされており、特に20〜24歳の女性に特に多いようです。(厚生労働省歯科疾患実態調査より)

病態

以下の4つの病態の1つもしくは複数の状態になっていることが考えられます。

①咀嚼筋の痛み

咀嚼筋とは、簡単にいうとご飯を食べるときに使う筋肉のことです。この筋肉が痛んだり、動きにくくなったりする状態です。

②顎関節の痛み

関節を作っている組織に炎症や損傷が起こり、痛みが出る状態です。

③関節円板の障害

関節円板は、顎の関節のクッションのような役割をしてくれています。この関節円板の位置のズレが起こり、痛みが出る状態です。

④顎関節の変形

関節同士がクッションのない状態で、直接こすれ合うことで骨が変形し、痛みが出る状態です。

顎関節症の原因は?

 顎関節症の原因として考えられる事がたくさんあり、一つに特定する事は難しいです。 いくつかの原因が重なり、その限界を超えると症状が出てくると言われています。

①噛み合わせ

 もともと噛み合わせが良くなかったり、歯列矯正や歯科治療を受けて噛み合わせが変わることで顎関節症になってしまうという事があります。

②歯ぎしりやくいしばり

 歯にヒビが入ったり、歯が欠けてしまったり、根を露出してしまうといったリスクもありますが、顎の筋肉を緊張させる事で顎関節症にも関わってくると言われています。

③習癖

 日々の生活で顎に負担がかかるような事をしていませんか?例えば、頬杖をつく・うつ伏せで寝る・携帯電話やスマホ、パソコンの長時間操作、仕事柄重い荷物をよく運んでいる、など日常で気付かない間に顎に負担をかけている事がたくさんあります。硬いものをよく食べる、長時間食事をすることも顎に負担がかかります。眠っている時の姿勢や寝ている時の歯ぎしり・目が醒める時の歯ぎしりも習癖となっている方もいます。

④ストレス

 人はストレスを感じたり、集中している時、無意識に噛みしめています。これは日中もそうですが、寝ている間も同じです。過度の噛みしめによって顎関節の周囲の筋肉や靭帯、顎骨に影響を与えます。

⑤外傷

 顎関節には、顎の動きをスムーズにするために、「関節円板」というクッションのような役割を果たす軟骨があります。外傷による顎関節症は、関節円板のずれや変形によって発症することが多いです。交通事故、転倒、打撲などの外傷があった場合は可能性が高いです。

⑥スポーツ

 スポーツ時は無意識に噛みしめるので顎に負担がかかり、顎関節に影響すると言われています。

顎関節症の治療法

①生活習慣の改善

 生活習慣を見直し顎への負担を軽減させます。

②薬物療法

 消炎鎮痛薬によって、痛みと炎症を抑えます。

③運動療法

 運動療法は、顎関節の動かす体操を医師と一緒か、患者さん自身が行い関節の動きをよくする方法です。動かし方のはコツがあり、無理やり行うとかえって逆効果になりますので、必ず医師の指導の下行うようにしましょう。

④物理療法

 マッサージや熱、電気を用いて、顎関節の血流を増加させ、老廃物を代謝したり、腫れや痛み、ストレスを軽減させることで顎関節症の改善を行う方法です。

⑤マウスピース治療

 顎関節症は噛み合わせや顎の位置異常から起こるものが多いので、正しい顎の位置に誘導してくれるマウスピースを夜寝るときに装着し、顎関節の安静化を図る方法です。現在の顎関節治療の第一選択になることが多い方法です。

⑥正しい噛み合わせを作る治療

 歯並びやかみ合わせが顎関節症を引き起こしている場合、上記に挙げた方法ではでは根本的には解決することができません。矯正治療、かぶせや詰め物、インプラント によって正しい噛み合わせを作ってあげることで、顎関節症の原因である不正咬合を治療する方法です。

⑦外科治療

非常に稀ですが、以上の方法でも改善がない場合は、関節の中を洗浄したりする外科処置を行う場合があります。

セルフケア

症状を改善するには、ご自身でのセルフケアも大切です。

①顎を安静にしておく 痛みが強い場合は軟らかい食事にしましょう。 硬いものはなるべく控えた方が良いです。 くいしばりや歯ぎしりをしないように意識をして、顎をリラックスさせて、歯を接触させないようにしましょう。

②大きく開口しないようにしましょう。 特にあくびの時は注意してください。

③姿勢を良くする。 猫背や顎を前に出す姿勢はとらないようにしましょう。

④長時間、同じ体勢を続けずにストレッチをして、身体を休ませましょう。

⑤うつ伏せや頬杖をしないようにしましょう。

 

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