妊娠中は赤ちゃんを守るために歯科検診を受けましょう!|福岡市南区の歯医者なら『パセオ野間大池歯科』へ

むし歯治療

妊娠中は赤ちゃんを守るために歯科検診を受けましょう!

2019.11.27

むし歯治療

妊婦の皆さん歯科検診はもう受けられましたか?口の中の環境の悪い方は、安全に出産ができない場合もあります。必ず歯科検診を受けましょう。今日は、なぜ歯科検診が必要か解説していきます。

まず妊娠中は、歯周病になりやすいってご存知ですか?  小さい頃に、「赤ちゃんに栄養をとられて歯がボロボロになった」という話を聞いたことがあります。小さいながらに、「赤ちゃんを産むって大変なんだな」と思った記憶があります。しかし、お口の中がボロボロになるのは別の原因がありました。

妊娠中の女性ホルモンの上昇

 妊娠すると女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)のバランスが崩れます。まず1つはエストロゲンの分泌が増えて特定の歯周病のばい菌を増殖させます。 このばい菌が増えることで、歯と歯茎の間の溝にばい菌がたまり、歯茎が赤く腫れ上がり、歯肉炎になります。歯肉炎を放置しておくと、やがて歯周病になります。プロゲステロンは炎症を起こしやすくするホルモンと知られていますが、このホルモンが増えることでも歯茎が腫れやすい状態なります。

つわり

女性ホルモンの変化と共につわりが始まると、 歯ブラシを口の奥まで入れることができなかったり、食事の好みが変わったり、ダラダラと長い時間食事をしたり、唾液の分泌が減る等といった症状が出てきます。 歯ブラシを口の奥まで入れれなかったら、もちろんプラークは増えてむし歯になったり、歯肉炎を引き起こします。さらにつわりの時期には 酸味の強い食材を好むようになることも多いですが、お口の中は酸性に傾き、歯を溶かす原因になり、むし歯になりやすいです。 また長時間の食事も口の中に歯垢がたまっている時間が長くなる傾向にあるため、むし歯菌や歯周病菌が増加する環境を作り出すことになります。 加えて、唾液の分泌の減少は、自浄作用が低下しプラークの停滞やばい菌の増殖を起こしやすくなります。 このように、お口の中も妊娠と共に変化するのですが、体の変化に気を取られてお口の中にまで目が届かない方も少なくありません。そのため歯肉炎や虫歯に気づかず、どんどん悪化してしまうことも多いのです。

出産と歯周病

実を言うと、歯周病と出産は深いつながりがあります。 歯周病は早産や低体重児出産のリスクがあります。これは、歯周病による炎症物質が関与しています。 この炎症物質が血液に乗って子宮に運ばれ、子宮を収縮させることで早産が起こります。歯周病による早産や低体重児出産のリスクは、高齢出産、喫煙やアルコールによって起こる早産や低体重児のリスクよりもはるかに高いです。ちなみに早産というのは、通常の出産(37週0日から41週6日)よりも早く生まれてしまうことです。早く生まれてしまうことによって、赤ちゃんに重篤な障害が起こりやすいです。通常の出産よりもわずかに早く生まれるだけでも、呼吸などに障害が起こることが報告されています。

産後とむし歯、歯周病

 産後、女性ホルモンのバランスは徐々に戻ってきます。しかし、一度歯周病やむし歯になってしまった部分は治療しない限り進行していきます。そして赤ちゃんのお世話にかかりっきりで自分の事は後回しになる事が多くなります。授乳期等の睡眠の低下等で疲れも溜まり、抵抗力も低下すると歯肉炎や歯周病が進行します。 痛みが出てから気がついたり、時間に余裕が出来てから検診へ行って歯周病が悪化しているケースが多いです。  妊娠中でも、むし歯、歯肉炎、歯周病の治療と予防は出来ます。定期検診にいかれている方は、妊娠中でも続けて定期検診に行かれてください。そうでない方は、妊娠したらまず検診を受けましょう!虫歯菌も歯周病菌も親から子へ感染します。

生まれたばかりの赤ちゃんの口の中にはばい菌は全くいません。それでも大人になると虫歯菌や歯周病菌のいない人はいません。それではばい菌がどこからきているのでしょうか。これはほとんど一緒に暮らすお母さんやお父さん、兄弟姉妹、おばあちゃん、おじいちゃんからの感染と言われています。口移しやキスをしていなくても、食器から感染したりするそうです。特に1歳半から2歳半までの間は感染の窓と呼ぼれ赤ちゃんが外部からむし歯菌や歯周病菌をもらいやすい時期です。むし歯の多いお母さんの子どもはむし歯が多いことが様々な研究でわかってきています。よく耳にするのが、お母さんで私むし歯ないんです。と言われる方がいらっしゃいます。むし歯はなくてもむし歯菌がいない人はいません。「むし歯」が多いか少ないかももちろん重要なのですが、「虫歯菌」が多いか少ないかが特に重要になります。歯科医院でのプロケアを受けると口の中のばい菌は減少しますので、虫歯菌を減らして家族でむし歯予防を行いましょう。子供の口の中の健康=家族の口の中の健康 です。自分のお口の中をケアすることが、可愛い赤ちゃんのお口の中を守ることになります。

 

予防治療ページはこちら>>

一般歯科ページはこちら>>

 

福岡市南区 パセオ野間大池歯科

 

福岡県福岡市南区柳河内1丁目2-2

パセオ野間大池