ラバーダムとは?その役割とメリット
2019.11.21
【メタディスクリプション】 ラバーダムとは、歯の治療中にゴムのシートで患部を保護する方法です。根管治療や詰め物・被せ物の精度を高め、感染リスクを低減するメリットがあります。パセオ野間大池歯科ではラバーダムを活用した精密治療を提供しています。
ラバーダムとは?その役割とメリット
こんにちは、福岡市南区のパセオ野間大池歯科です。
みなさんはラバーダムをご存じですか?
ラバーダムとは、歯の治療中にゴムのシートを装着し、患部と口腔内の他の部分を隔離する方法です。海外では広く普及しており、日本でも根管治療や精密治療の成功率を高めるために使用されています。
ラバーダムを使用することで、感染リスクを減らし、治療の精度を向上させることができます。
ラバーダムを使用するメリット
① 治療中の箇所に唾液が入らない
唾液には、1mlあたり約1億個の細菌が含まれていると言われています。
根管治療(歯の根の治療)では、根管内の細菌を徹底的に除去することが重要です。しかし、治療中に唾液が入り込むと、細菌が再び侵入し、治療効果が低下してしまいます。
また、詰め物や被せ物の接着にも影響を与えます。例えば、レジン(プラスチックの詰め物)は水分があると接着力が低下し、隙間ができやすくなるため、むし歯の再発リスクが高まります。
✅ ラバーダムを使用することで、治療部位を清潔に保ち、精度の高い治療が可能になります。
② 口腔内に薬や汚れが流れ込まない
治療中に使用する消毒薬や、歯を削った際に出る金属片や汚れが口の中に流れ込むのを防ぎます。
歯科治療で使用する薬の中には、口腔内に広がると粘膜に刺激を与えるものもあります。また、金属の粒子を飲み込むリスクや、金属アレルギーの方への影響も考えられます。
✅ ラバーダムを使用することで、患者様の安全性が向上します。
③ 高齢者やお子様でも安全に治療が受けられる
ラバーダムを使用すると、治療箇所のみが見える状態になるため、処置の精度が向上します。
特に、
- 誤嚥(ごえん)リスクがある高齢者
- 水が口に入るのを嫌がる小さなお子様
にとって、治療中に口腔内へ水が流れ込まないラバーダムは、快適な治療を受けるために非常に有効です。
✅ 誤嚥性肺炎の予防や、お子様の治療負担軽減にもつながります。
④ 治療の精度が向上する
ラバーダムを装着すると、治療する歯だけが見える状態になります。
これは、医療ドラマの手術シーンを思い浮かべていただくとわかりやすいかもしれません。手術部位以外を覆うことで、医師が処置に集中できるのと同じように、歯科治療においても余計な要素を排除し、精度の高い処置が可能になります。
✅ ラバーダムがあることで、治療の効率と成功率が向上します。
⑤ ほっぺたや舌を守り、安全に治療を受けられる
歯科治療に使用する器具は、歯を削るほどの高い切削力を持っています。そのため、誤って舌や頬に当たると、怪我をしてしまうリスクがあります。
特に、小さなお子様は突然動いてしまうことがあるため、ラバーダムを装着することでより安全に治療が可能になります。
✅ ラバーダムは、治療中の安全性を高める役割も果たします。
ラバーダムの注意点
① 鼻呼吸ができない方には向かない場合がある
ラバーダムは口の大部分を覆うため、鼻づまりや鼻炎がある方は、呼吸がしづらくなることがあります。
ただし、口を完全に塞がない方法もあるため、事前にご相談ください。
② ゴムアレルギーの方はラテックスフリーのものを使用
ラバーダムは主にゴム素材(ラテックス)で作られています。そのため、ゴムアレルギーの方は、ラテックスフリーのラバーダムを使用することで対応可能です。
当院では、事前にアレルギーの有無を確認しております。
③ 歯の形状によっては装着できない場合もある
歯の形や残っている歯の量によっては、ラバーダムを固定するための器具(クランプ)が適用できないケースもあります。
まとめ|ラバーダムを活用した精密治療
ラバーダムは、
✅ 治療部位を清潔に保ち、感染リスクを低減 ✅ 薬剤や削りカスの口腔内への流入を防止 ✅ 高齢者やお子様の治療を安全に行える ✅ 治療の精度・効率を向上 ✅ 治療中の安全性を確保
といった多くのメリットがあります。
当院では、保険診療・自費診療を問わず、根管治療や詰め物・被せ物の治療にラバーダムを積極的に使用しています。
「精度の高い治療を受けたい」「ラバーダムを使った治療に興味がある」 という方は、ぜひ一度当院にご相談ください。
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