子どものむし歯予防の新常識?!MIペーストとは?|福岡市南区の歯医者なら『パセオ野間大池歯科』へ

小児歯科

子どものむし歯予防の新常識?!MIペーストとは?

2019.11.19

小児歯科

子どものむし歯予防の新常識?!MIペーストとは?

こんにちは。今日は当院でオススメしているむし歯予防についてお話ししていきます。

まず、子どものフッ素塗布についてです。

開始時期

子供のフッ素はいつから塗ればいいの?と患者さんによく尋ねられます。

乳歯が生え始めてきたら、開始して良いです。

生えたばかりの歯は表面がやわらかくなっており、虫歯にはなりやすいですが、反対にフッ素や栄養分を取り込みやすい状態です。むし歯になる前に早めのフッ素塗布を行いましょう。

フッ素の濃度

フッ素には濃度があって、高い方が良いですが、取り込みすぎると歯が白く濁ったようになったり、中毒症状が出ることもあります。そのため子どもの場合しっかり濃度を見て使用しないといけません。

フッ素の濃度は6歳以下は500ppm、6歳以上は950ppm、15歳からは1450ppmを目安としてください。

使用量は6ヶ月から2歳までは3mm程度、3歳~5歳までは5mm以下、6~14歳までは1cm程度、15歳以上は2cm程度です。

当院がお勧めしているフッ素入りジェル

・Check-Up gel バナナ味(500ppm)

6歳以下のお子様向けです。ジェル状になっているため、フッ素がとどまりやすく、研磨剤が無配合だから歯や歯茎を傷つけにくいです。低発泡なので泡が立ちにくく、やさしい味をしています。

・Check-Up gel グレープ、ピーチ味(950ppm)

6歳以降向きになります。バナナ味と同様にジェル状で、研磨剤無配合、低発泡、低香味です。バナナ味よりフッ素の配合量が多くなっています。

使用頻度

上記の量であれば、毎日の歯磨きに使用していただいて構いません。

使用方法

歯磨きの後、唾を吐き出します。15mlの水で軽く一回うがいします。うがいをやり過ぎると、フッ素が流れてしまうので注意してください。

歯磨きの際に使用せずに、歯磨き後に適量を塗布する使い方でも大丈夫です。また、フッ素を塗って30分後くらいは飲食をしない方が効果的です。歯磨きの後に塗る場合は、歯ブラシや綿棒で塗ります。

特に虫歯になりやすい場所(奥歯の噛む面、歯と歯茎の境目、歯と歯の間、治療したことがある歯)に重点的に塗りましょう。

※寝る前に塗るとより効果的です。

フッ素の効果

①歯の質を丈夫にする

歯の表面のエナメル質はリン酸カルシウムでハイドロキシアパタイトという結晶を作っています。このハイドロキシアパタイトは酸に弱く溶けやすいです。フッ素を取り込むことで、歯の構造が酸に弱いハイドロキシアパタイトから酸に強いフルオロアパタイトに変化するので、虫歯になりにくい強い歯を作ることができます。

②酸への抵抗力を強くする

虫歯の原因となる歯を溶け出す酸からの抵抗力を強くする効果があります。また、ムシ歯菌の働きを抑えて歯を溶け出す酸を作りにくくしてくれます。

③初期の虫歯の修復を進める(再石灰化の促進)

食事をすると酸によって歯の成分が溶け出します。これを「脱灰」といい、それを唾液の中に含まれるカルシウムやリンの働きによって酸から溶けてしまった歯の内部に入り、元に戻すという働きがありますが、これを「再石灰化」といいます。お口の中は脱灰と再石灰化を繰り返しています。脱灰に再石灰化が追いつかなくなると、初期の虫歯ができて、歯の表面が白く濁ったようになります。フッ素にはその再石灰化を促進させる効果があります。

さらに、みなさんはMIペーストはご存知ですか?フッ素と併用できて高い虫歯予防効果が期待できるんです。

食後にお口の中が酸性に傾き虫歯が出来やすい環境になる事は知られていますが、MIペーストにはこの酸性を中性にしてくれる中和作用があります。

これはMIペーストの中に含まれるCPPーACP(リカルデント)が大きな働きをしています。

CPPーACP(リカルデント)働き

・ミネラルが逃げ出して少なくなっているところにCa(カルシウム)やPO4(リン)を供給して再石灰化を促進

・ミネラルが溶け出して逃げてしまうのを防ぐ脱灰の抑制

・細菌が作り出した酸を中和する中和、緩衝能

CaとPO4を補うことで歯の質を高め、強い歯にもしてくれます。CPPーACPを単体で使うよりもフッ素との併用が効果を高めることが論文でも実証されています。

ただし、使用に際して注意点があります。このCPPーACPは、牛乳由来のため牛乳に対してアレルギーのある方は使用ができません。

MIペーストはこんな方にオススメ!

①小児

特にはえ始めたばかりの乳歯や大人の歯はとても柔らかく虫歯になりやすいです。一人で歯磨きをするお子さまも多いはず。しかし、まだ歯磨きが不十分だったりすると思います。仕上げ磨きをした後にMIペーストを使うことで強い永久歯に育てることが出来ます。

②歯に白濁(ホワイトスポット)がある

歯の表面に、白くなっている箇所がある人は、CaとPo4を補い歯の質を高めましょう。白濁が改善する場合があります。

③虫歯の治療をしたことがある

むし歯の治療をしたからといって、もう二度とむし歯にならない!ということはありません。むしろ、詰め物との境目に隙間などがあればそこからまたむし歯になってしまいます。残っている歯の強化をしましょう。

④酸性の飲食物が好きな方

炭酸水や柑橘系ジュースなど、お口の中の酸を中和し、環境を整えましょう。

⑤唾液が少ない

唾液が少ないと、細菌の作り出す酸が増えます。

⑥唾液中のCaとPO4が少ない

CPPーACPの作用を利用してむし歯予防をしましょう。

⑦矯正治療中

矯正装置の周りと歯と歯の間は歯磨きがとても難しく、矯正治療が終わってみたら虫歯が出来ていたり、装置の周りが虫歯になりかけて白い枠が出来ていた。という事が少なくありません。

 

使用方法

フッ素入りの歯みがき粉を使い歯磨きをした後に、綿棒や指にMIペーストをのせて歯に塗ります。その後唾液を吐き出さずに3分間おきます。更に30分間飲食を控える。この時は唾液を吐き出してもOKです。

使用量と回数

小児は0.5cm程度、成人は1cm程度です。理想は歯磨きをする度に塗布するのが良いですが、夜寝る前使用するのが一番効果的です。

風味

ミント、ストロベリー、メロン、ヨーグルト、バニラ、チョコレート(期間限定)などがあります。大人の方にはミントが人気のようです。

これからフッ素入り歯みがき粉が当たり前になっているように、MIペーストも歯磨き後の新常識になるかもしれません。