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むし歯治療

むし歯について

2019.10.11

むし歯治療

むし歯の成り立ち・種類

むし歯の原因

冷たいものがしみる。噛むと激痛が走る。

1度は経験された方も多いはず。
そもそも、むし歯って何が原因なのでしょう。

 

①むし歯菌

たくさんあるむし歯菌のなかで、とても悪いのがストレプトコッカス・ミュータンスというばい菌です。糖分をエサにするミュータンス菌。食事やお菓子の中の糖質をパクパク食べて歯を溶かす酸を出すんです。

②食生活

あま~いお菓子を良く食べている子がよくむし歯になっているイメージがありますよね?もちろん、あま~いお菓子には糖分がたっぷり!その糖分がたっぷりのお菓子をだらだらと食べていると、ずっとむし歯菌にご飯を与えているのと同じことなんです。

③歯磨き

「しっかり磨いているのに、またむし歯。。。」そんな方は、、、

1)食べてから磨くまでの時間が長い
2)歯ブラシがキチンと当たっていない
3)磨き残しが多い

どれか当てはまるものがありませんか?特に歯ブラシだけでは半分ほどしか口の中の汚れを落とせていないと言われています。むし歯のよくできる箇所は歯と歯の間なので、フロスを併用すると磨き残しはかなり減ります。

④歯の質

「エナメル質」よくテレビ等で耳にすると思います。歯を守っているエナメル質は、実を言うと人それぞれ厚みや硬さが違うんです。
薄いエナメル質や分厚いエナメル質、硬いエナメル質や柔らかいエナメル質など、人それぞれ違います。
分厚いエナメル質の方がむし歯が象牙質に達するスピードが遅いです。また、子供の生えたての歯はとてもやわらかく、とても溶けやすいのです。

⑤唾液の量と質

実はとてもエライ唾液。唾液には以下のような作用があります。

1)自浄作用:口の中の汚れを洗い流すお掃除作用
2)緩衝作用:酸性に傾きかけている口の中を中性に保とうとする作用
3)抗菌作用:細菌がうじゃうじゃ増えるのを抑える
4)歯の再石灰化:歯が少し溶かされても、その部分を修復しようとする作用

などがあり、むし歯になりにくくしてくれています。

⑥古い詰め物やかぶせ物

銀歯や白い詰め物は必ず劣化します。口の中は湿度100パーセントで、さらには毎日のように何10kgもの力がかかっています。そのため、歯と詰め物・かぶせ物との間で隙間が生じてきます。この隙間から汚れや細菌が入り込みむし歯を作っていきます。歯ブラシの毛先も詰め物・かぶせ物の下までは届かないのでむし歯の治療をした所もまたむし歯になりやすいのです。

しかし、どれも自分のお口の中の状況を知ることができれば、的確な対策を打つことができるのです。まずは、自分のお口の中を知ることから始めてみませんか?

 

むし歯のメカニズム

次にむし歯ができるメカニズムについて、お話をしていこうと思います。むし歯は、むし歯菌の作る酸に歯が溶かされることによって作られます。
まず、唾液に含まれるペリクルという成分が歯の表面にくっつくことから始まります。このペリクルは歯磨きをした後でもすぐに作られてしまいます。このペリクルに、むし歯の原因菌であるストレプトコッカス・ミュータンスというばい菌が張り付きます。この状態では、まだむし歯はできません。このミュータンス菌の周りに、糖分があるとミュータンス菌が不溶性グルカンという物質を作り出し、他の種類のばい菌と一緒により一層強く歯にくっつきます。これが歯垢(デンタルプラーク)です。歯垢はバイオフィルムとも呼ばれ、バイオフィルムはばい菌がバリアーを張っているような状態で、薬や消毒液はこのバリアーの中には入っていきません。歯と強く貼り付いているので、歯ブラシやフロス・歯間ブラシでの歯磨きや歯医者さんにある器具などを使用しないとバイオフィルムは取れません。そのため、洗口液を使ったうがいなどでは取り除くことが難しいと言われています。ミュータンス菌がこのバイオフィルムの中で、糖分をエネルギーにして、酸を作り出し、その酸によって歯が溶かされるのです。

 

むし歯の進行・治療方法

むし歯の進行について
  • 初期の段階のむし歯(C0)

[症状]

かなり初めの段階のむし歯なので、自分で気づきにくい状態です。歯の表面のエナメル質が他の健康な歯に比べて白く色がぬけたようになります。穴はあいておらず、特に痛みも感じない状態です。

  • エナメル質のむし歯(C1)

[症状]

歯の表面であるエナメル質が溶け出した状態です。
まだ痛みは少ないですが、冷たい物がしみてきたり、表面が黒くなってたり、茶色っぽい変色が見られます。

  • 象牙質のむし歯(C2)

[症状]

エナメル質が溶かされ、その下の層である象牙質までむし歯が広がっている状態です。
痛みとしては、時々歯がズキンとしてきたり、冷たい物だけでなく、甘い物も食べた時にキーンとしみてきたりといった症状がでてきます。

  • 神経にまで至るむし歯(C3)

[症状]

歯の中にある神経までむし歯が広がっている状態です。
温かいものもしみるようになってきたり、何もしなくても激しく痛みがでてきます。

  • 歯の根っこにまで至るむし歯(C4)

[症状]

歯茎より上に出ている歯の大部分が溶けて無くなっている状態です。
歯根の中にまでむし歯が広がって、神経が死んでしまっている状態です。
神経がないために痛みを感じなくなります。
痛みがないからといってそのまま放置してしまうと、歯根の中に膿ができて、歯茎が腫れてきたり、再び痛みが出てきます。

 

治療方法について

観察が必要なむし歯(C0)

かなり早い段階で、むし歯が見つかった場合は、削らずに再石灰化によって溶かされかけた歯を元のように戻すことが可能です。フッ素は歯が再石灰化する手助けをします。しっかり歯磨きをした後にフッ素を塗布する、またはフッ素入りの歯磨き粉を使って歯磨きをすることで唾液の中のリン酸イオンやカルシウムイオンが歯に取り込まれ再石灰化しやすくなります。

 

初めの段階のむし歯(C1)

歯の表面に小さい穴が空いていたり、黒っぽい色になったりしている状態です。この場合、むし歯の部分を削って、プラスチックでできているコンポジットレジンという詰め物を削った場所に埋めるという治療が多いです。
歯の表面だけを削る処置ですので、痛みはほぼありません。
治療の回数としては1回で終わることがほとんどです。

 

中間の段階のむし歯(C2)

C1と同じくむし歯の部分を削ってコンポジットレジンで詰める処置や、セラミックや金属などでできたインレーという部分的な詰め物をします。
インレーの場合は通常、治療回数は2〜3回となり、1回目にむし歯の部分を削り型採りをして、2回目にインレーを詰めるという流れになります。

※もしむし歯が深かったり痛みがあった場合は、セメントを詰めて1度様子を見てから型どりをします。

 

重症なむし歯(C3)

歯の内側にある神経までむし歯が進行している状態です。咬むと痛みが出てきたり、何もしてなくてもズキズキと激しい痛みを感じます。
むし歯が到達した部分の神経や汚れを取り除く「根管治療」という処置が必要になります。
歯髄(歯の神経)が残っている場合は麻酔後、ラバーダムというゴムのシートを装着し、歯の中に唾液が入らないようにします。その後、むし歯を取り除き、むし歯に感染した神経をとって、消毒し、殺菌薬を詰めて、仮の蓋をします。
この薬は交換していくので、治療は複数回かかります。
以前に神経の治療をしてすでに神経が残っていない場合は、詰め物や被せ物を外し、ラバーダムを設置します。むし歯になっている部分を除去し、むし歯を取り除き、汚染された材料をとって、消毒し、殺菌薬を詰めて、仮の蓋をします。
神経の治療を行なった歯は強度が非常に下がりますので、被せ物をしないといけないことが多いです。

※症例によっては特殊なセメントを使って、神経を残していく処置を行う場合もあります。他院で神経を残せないと言われた方、なるべく神経を残して治療したいという方にオススメです。

 

最終段階のむし歯(C4)

むし歯がかなり進行して、歯の根だけ残っている状態です。歯に被せ物をするためには、歯が歯茎よりも上に残っている状態でないと型どりができなかったり、被せ物をセットしてもすぐ外れてしまいます。そのため、歯を残すのが難しくなります。
C3と同じく治療し被せ物をするか、歯を残すのが厳しい場合は残りの歯根を抜歯します。
抜歯した箇所は傷が治ってから、以下のような処置を選択する必要があります。

ブリッジ:歯がない部分の前後の歯を支柱にして橋をかけてあげる方法です。前後の歯をぐるりと一周削らないといけません。
入れ歯:金具のついた取り外し式の歯です。
インプラント:人工歯根を骨に埋め込み、その上に人工の歯をセットする方法です。

むし歯が深く、通常の治療では残せない場合でも、健康な歯質を引っ張り上げて残す処置(エクストリュージョン)や歯ぐきを下げる処置(クラウンレングスニング)などをすれば残せる場合もあります。他院で抜歯と言われた方、なるべく歯を残したいと思われている方は一度ご相談ください。

 

☆むし歯にならないためには、毎日の丁寧な歯磨きや歯医者での定期的なメンテナンスが重要です。

また、むし歯は意外に痛みに気がつきにくいことが多いです。痛み出した場合、かなり症状が進行している人がほとんどなのが現状です。痛みはなくても、むし歯がないかどうか、異常がないかどうか定期検診でチェックしてもらいましょう。

定期検診をすることで、早期発見・早期治療が可能となり、むし歯のリスクを大幅に減らし、歯を長持ちさせることができます。

日頃から意識して、しっかりとした歯のケアをしていきましょう。

 

急性う蝕と慢性う蝕

むし歯には「急性う蝕」と「慢性う蝕」があります。

「急性う蝕」って?

書いて字の如く、進行するのがとても早いむし歯です。

「急性う蝕」ができる人は若い人達に多く見られます。

歯は、生えてから徐々に唾液中の成分や歯磨き粉の中のフッ素を取り込み硬くなっていきます。この硬くなるまでの期間にむし歯になってしまうと、「急に進行し発見した時には大きなむし歯になっていた」ということが多いのです。

また、歯を覆っているエナメル質の穴は小さいけれど、エナメル質と神経の間にある象牙質という所で大きく広がっているのが特徴です。象牙質には神経へと繋がる細い管があり、象牙質までむし歯が進行すると痛みを感じます。「急性う蝕」の場合は、進行が早いので痛みを感じる時にはすでに神経付近までむし歯が達していることが多いです。色も淡黄色をしており、黒っぽくありません。それもまた「急性う蝕」に気がつかず、「小さいと思って治療に行ったら大きなむし歯だった」という状況の原因の1つになるのです。

 

「慢性う蝕」って?

「急性う蝕」に比べて「慢性う蝕」は、年を重ねた壮年者に多く見られます。

「広く浅い」「進行が遅い」、色は黒みがかった茶色やコーヒーのような色をしているのが特徴です。

「慢性う蝕」は黒かったり茶色っぽいので、もしかしたら深いむし歯かもしれないと不安になってしまいがちですが、削ってみるとそれほど深くはなく浅く広範囲に広がっていることが多いです。ゆっくりと進行するため、歯の防御機構が作用して、神経の周りに修復象牙質と言われる硬い組織を作り出します。この作用もあり、深くなりにくく、神経まで達せずに痛みが少ない傾向にあります。そのため慢性う蝕は気づかれにくい傾向にあります。歯の神経を取った歯も、むし歯になります。その場合慢性う蝕になっていることがありますがしばらくは痛みがないので、気づきません。がしかし、ある時から急に痛みが出てきたり、歯が大きく割れたりしてきます。そこまで進行すると残せないこともよくありますので、症状が出る前に歯科医院で治療してもらいましょう。

 

むし歯の治療をご希望の方は、当院の『一般歯科』ページをご覧ください。