iTero:口腔内3Dスキャナーでより快適に!!|福岡市南区の歯医者なら『パセオ野間大池歯科』へ

矯正歯科

iTero:口腔内3Dスキャナーでより快適に!!

2021.03.16

矯正歯科

 矯正治療を行う上で検査をして資料を集める必要があります。矯正治療を始めるにあたっての検査では、①あご全体のレントゲン(パノラマ)②真正面と横顔のレントゲン(セファロ)③あご全体のCT ④お口とお顔の写真を撮らせていただきます。また歯の大きさやあごの大きさ、かみ合わせを評価する模型を作るために⑥型取りをさせていただきます。

 この型取りは治療開始前だけでなく、治療の経過の記録として数回型取りをしていきます。型取りは矯正以外の歯科治療でも行うので、経験されたことがあると思います。ピンク色のトロトロしたものをお口の中いっぱいに入れて、固まるまで数分待ちます。この型取りでオエッとなったり、苦しかったりと苦手な方が多いと思います。

当院では患者様にできる限り苦しい思いをしていただかなくてもいいように、矯正治療に対しては3D スキャナー『iTero element(アイテロ エレメント)』を導入して型取りを行っております。この3Dスキャナーについて今回は紹介していこうと思います。

 

3Dスキャナー 『iTero element(アイテロ エレメント)』

『iTero element(アイテロ エレメント)』は世界最新鋭のスキャナーを搭載しており、お口の中を高い精度で3Dスキャンすることができるのです。このiTeroは当院で導入しているマウスピース矯正のインビザラインと連動する機種となっています。

インビザラインで治療をしていく場合、今までは変形しにくいシリコンで型取りを行っていました。これはインビザラインの会社はアメリカにあり、型取りをしたものを輸送しなければならないためです。このシリコン印象をする際には、専用のトレーを作って型取りをしていきます。トレーを作るためにもアルジネートで歯の型をとり、作ったトレーを用いてアメリカに送るためのシリコン印象を行います。このように、インビザラインを含め矯正治療をする際は歯の模型の型どりが必須になります。歯の模型を作ることで、歯が生えている角度や位置を確認して治療計画を緻密に立てることが出来るのです。

 

『iTero element(アイテロ エレメント)』のメリット

①型取りのときにオエッとならない!

 アルジネートやシリコンでの型どりは口の中が、トレーと材料でいっぱいになります。これは嘔吐反射が強い方にはとても辛いことです。また型どりの材料が固まる前に外すことが出来ず、固まるまでじっと動かずにいないといけません。固まって外したあとも、型どりの材料がお口の中に残り気持ち悪かったり、間違って飲み込んでしまう可能性もあり患者様の負担が大きいものでした。

 その点、iTeroを使用すると少し大きなスキャナーがお口の中に入りますが、固まるのを待つ必要がなく、5分以内に上下の歯と噛み合わせまでスキャンすることが出来ます。

 

②その場で撮り直しが出来る!!

 従来の型取りは、型をとってからすぐに石膏を流し込んで模型を作成します。型を取るときと石膏を流し込むときのどちらも気泡か入る可能性があり、気泡が入ってしまったら再度型を取り直さなくてはいけません。しかしiTeroであればスキャンしたデータをモニターで確認しながら行うことができ、スキャンできなかった部分はその場で再スキャンが可能なのです。

 

③その場で現在の歯並びとかみ合わせを確認できる!!

 鏡でお口の中を見ても一体どうなっているのか、正直わからないですよね。かといって、歯の模型の型どりをして模型を作って、となると時間がかかってしまいます。その点、iTeroならスキャンしたデータを3Dの画像化してその場でモニターで確認できます。鏡では確認できないご自身のお口の中を見て歯並びの問題点や原因となっている箇所を見ることができます。また、お口を開けた状態で正確に知ることができないかみ合わせも、モニターに写して確認することができます。

 

④取得したデータを元にシミュレーション出来る!!

 iTeroのモニターに写し出した3D画像を使って治療後にどういった歯並びになるのかシミュレーションが出来ます。歯を抜いて治療するパターンも抜かずに治療するパターンも確認できます。矯正治療後のイメージができるので、安心して治療を開始することができます。

 

⑤インビザラインの装置(アライナー)の作成期間が短縮できる!!

マウスピース矯正のインビザラインを製作しているアメリカの会社とiTeroは連携をしているのでデータのやり取りが迅速かつ正確に行えます。インビザラインは模型をアメリカに送る必要がありましたが、iTeroは取得したデータをその場で送信することができるのでこれまでの輸送にかかっていた日数を短縮出来ます。マウスピースがお手元に届くまでの期間が『約1〜2週間』短縮できるので、すぐに治療が開始できます。

 

 矯正治療は歯並びをいろんな角度から観察して診断していくことが重要になります。そのために治療期間中に何度も歯の模型の型どりが必要になるのです。ただ、患者さんによってはその歯の模型の型どりが大きな負担になることがあります。iTeroはそんな患者さんの負担を減らすだけでなく、その場で確認も出来るので治療計画の設計や変更もスピーディーにでき、治療期間も短縮できます。インビザラインでの矯正治療をお考えの方や、嘔吐反射があるから矯正治療を諦めかけている方は一度ご相談ください。

 

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